
外から見えるもの
- Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
- 2024年5月27日
- 読了時間: 2分

ナポレオンの好きだった色。
それは緑。
彼は自身の書斎のカーテンは真緑にしていた。
玉座も同じように。
今回4月18日にフランスへ戻る飛行機の中で「ナポレオン」の映画を観た。
大好きなホアキン・フェニックスがナポレオンの役だった。
彼が殺した人の数、それはすなわち敵だけでなく味方も含めると
中東の小さな国と同じ人口、大袈裟に言うならば国が丸々一つ無くなるまで戦争を続けたと言うことになる。
フランスではそれを肯定する側と批判する側とで意見が分かれるようだ。
戻仏後すぐに近所のマダムがヴェルサイユ宮殿のエキスポジションに誘ってくれた。
彼の妻のために用意させた美しい絹の布がたくさん飾られ、眩いばかりの色がフランス各地から届けられていた。
今もその時代から続く老舗は現役でカーテンやソフアを作り続けている。
対照的な過去は今も変わることなく、主張しない人間は隅へと追いやられていく。
権力に縋る人、真実を見ようとしない人、それが蔓延るのがこの世の常。
さて、私はというと
次のレッスンはブラームスのソナタNo.3になった。
先生はシベリウスあたりから指使いをくれなくなった。
前回のベートーヴェンのソナタのレッスンでは
私は先生のYoutubeを観察してボーイングも指使いも決めました、と言ったら
そんなの、本番で毎回違うでしょ、と。
注意を受けるのが嫌で認めて欲しくてまずは先生の仰る通り、と思って準備した私はその場で撃沈、
さらにはベートーヴェン論について長文のメールを書いたものの今日までお返事はなし。
6月はどこにも行かずにまた、2014年にフランスに来たばかりの時のように
籠って練習、と決めている。
10年目にしてやっとスタート地点に来た。
様々な作曲家に触れるには10年なんてまだまだ、全然。
このブログは外、からではなくて内側のお話。
私自身のための。
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