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夜間飛行

  • 執筆者の写真:  Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
    Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
  • 2024年7月30日
  • 読了時間: 1分

更新日:2024年9月13日

大学時代の師匠が星に帰られた。

徒歩でお宅から駅に送って頂いた時、月の横に出る星を自ら指差して、「あれが俺の星」と仰られていた。

大学をお辞めになってからも門下生に慕われ続け、愛された師匠。


仰ることが、現世からちょっと遠くて


社会のシステムの中ではちょっと異端児で

口が悪くて嫌味だらけ。


私はそれが音楽家だと思って過ごした。


一見、怠惰に見えて、生徒を深く分析。

一見、権威主義的に見えて、友人のようだった。


卒業後、一度も私からレッスン代を取ることはなかった。

夏の合宿の間は真夜中にお腹を抱えて笑い、恋愛も相談して、家族みたいに。


先生、色々報告したかった。

先生、しばらく伺えずにごめんなさい。


急がば回れ、

先生のくれた言葉通り、たぶん、私、生きているつもり。


先生の悪いところは背中を見て。

先生、本当に本当にありがとう。




 
 
 

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