一年の隙間

久しぶりの我が家。

部屋の小さな隅に、おそらく、蜘蛛の赤ちゃんの抜け殻、、

本人たちはどこへ行ったのやら。

パリに着いた時は−5℃。

日本も寒かったけど、こっちはもっと寒いね、と友人たちに連絡をした。

空港からバスがなかなか来ないのでRERへ。

しかしながら途中の路線は工事、地下鉄を乗り継いで帰宅した。

20時間の移動で疲れたところの朝のラッシュ。

満員電車の中で若いサラリーマンが扉に向かって

「もう入れないでくれ」と怒っていた。

隣でスーツケースと楽器を持っている私は肩身が狭かったが

あえて目を合わせてニコっとしてみた。

おかげでとりあえず目的地まで。

4ヶ月居なくても

何も変わらず昨日から私の日常がここで

続いていたような気がする。

私はどこの空間で生きているのだろうか。