
急がなくてもいい。
- Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
- 2022年4月16日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年7月19日
今日は3ヶ月半ぶりのレッスンだった。
先生はふた月後の6月の仙台行きを少し気にされていた。
日本入国はワクチン3回の証明とTest PCRが必要です、とお伝えした。
アラム・ハチャトリアン Khachaturian。
バイオリンコンチェルト in D minor。
今回の課題であった。
彼はアルメニア人作曲家、しかしながら旧ソビエト連邦で活躍した。
顔はちょっと怖いが、優しく感傷的なメロディを描く(顔とは関係ないか)
ハチャトウリアンが生まれた頃のアルメニアは一体どんな国だったのであろうか。
彼の音楽に感動しない人は世界中探してもいないと思う。
私は彼の優しい音楽に何度も泣き、病気で通院していた友人は私が送った動画を何度も何度も観ていたと言った。Andantino。
ウクライナのことでロシア音楽を演奏、学ぶことについて疑問を感じていたが
先生を始め、他のフランスの友人は口を揃えて
「そんな単純に言えたことではなくて、友人や同僚、親戚にロシア系の人がいるし演奏するしないは別の話」との意見だった。
島国日本人の私としては地続きの感覚が持ちづらく
何を公平としてみるか深々と考え込んでしまう。
それにしても改めて
先生の演奏はもちろんのこと
レッスンは毎回脱帽、尊敬を遥かに越す。
「未熟な者へ的確な道案内をできるのは卓越した名人しかいない
その理由は卓越した名人こそが全てを乗り越えてきたからである」
よく言われるそのことは身を持って証明できるが
あんなに弾ける(表現できる)人が(ほぼ10代で完成してきたような人が)懇切丁寧、細部に亘る指導をお拘らず
その場凌ぎではなく、本質を見せて下さる。親より愛情があるような慈悲深さで、お手本を弾き、語る。
そして定期的に受けている私達だけではなく、全ての受講者にその愛情を向ける。
先生はマスタークラスのインタビューでこう仰られている。
上達は急がなくてもいいのです、と。
ところで私達はいつ帰国になるか分からない生活だったが故に6年以上、電化製品とは縁を持たなかった。
お鍋で炊いた、冷えたご飯は調理してからしか食べていなかった。
しかし今回の滞在で電子レンジを購入。
温め直しが簡単にできることは毎日が感動の連続。
5000円くらいのシンプルな電子レンジは私達に10倍くらいの有り難みと幅の広さを与えてくれている。
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