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冬時間にサン=サーンスと。
- Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
- 2021年10月31日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年11月2日
今日から日本との時差が8時間となる。
夕方から夜にかけてが腹時計との闘い、いつもより1時間遅い夕食となった。
1週間後のレッスンを待ち侘びながらの日々となる。
先生は9月より台湾、韓国そして一瞬パリに戻り今はマヨルカ島でコンサート、
マスタークラスを行なっている。
スペインから戻って来られる先生はサラサーテのようかもしれない。
サン=サーンスのロンド・カプリチオーソ
今月の課題である。
形式に対し、破綻をきたさない速度、細密に並べる音符、短いながらも緻密な構成力、
バイオリンソロ部分だけではなく、途中で聞こえてくる三連音符との対比、馴染ませるべく音色、
汚い音では作れないスピード感、ビブラートで誤魔化さない響き、
クライマックスは音型の並びが気持ちよく入ってこれるテンポ感。
そして演奏されるべき伝統。
サン=サーンスは音楽を聴くだけのものから鑑賞するものへと変えた人でもある。
バイオリンについて言えば二つのソナタはありえないほど美しく、情景が見えてくる。
日常をつまらないものから切なくも生き生きと蘇らせてくれる彼の音楽。
サン=サーンスなしでフランス音楽は語れない。
会ってみたい。
手紙好きの、体の大きなおじいちゃん。
今年は没後100年。

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