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ひと月の距離

  • 執筆者の写真:  Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
    Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
  • 2021年10月17日
  • 読了時間: 1分

更新日:2021年10月24日

ヴェルサイユへ戻ってきた。


ひと月前と違い秋も深まり、ダウンコートを着た人々とすれ違う。


もっと近かったら、とふと考えてしまう。

毎回ワープしたようになんてことない日常がなんてことなく始まっていく。 フランスに戻っても日本へ戻っても。 意味を問わずして。


到着してすぐに食料品を買いに行く。

市場はいつもと変わりなく、それこそ来た時の2014年と変わらないお店たち。

季節ごとに季節の商品を並べては夕暮れになると片付け、去っていく。

地味にしぶとく、長く。

こうして歴史が繋がれてきたんだと改めて思った。

意味を問わずして。


日本ではワクチンパスポートの活用法が議論されている最中、

この場所では、サニタリーパスすら無くす議論が持ち上がっている。

しかも前に比べてサニタリーパスへの意識も遠ざかり、カフェの入り口でチェックされないことも。

更に先月9月の渡航ではPCR検査の陰性証明書を取得したにも関わらずどこの関門でもチェックされず(1万5千円もしたのに)コロナウィルスによる悲壮感はもうすでにここにはない。

迅速な舵切りは日本とはかなり違う。

更に英国をはじめ、シンガポール、米国、EU諸国ではワクチン接種者は隔離免除が決定されてきている。


しぶといウィルス、意味を問わずして。




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