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願い事ひとつ。

  • 執筆者の写真:  Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
    Fumiko MIKUNI HAMANO 三国富美子 浜野富美子
  • 2015年5月31日
  • 読了時間: 2分

バリバリの侘しい学生生活と五月病という眠気と闘いながら悶絶の5月も月末。

レッスンがなくて落ち込んでからブログを書く気持ちすら萎えてしまった。

こんなことやっても、と思う日もあればあきらめちゃダメだと思う日もある。

「どらえも~ん!!」

と一晩で夢のような演奏ができるアイテムを欲しいと願う日もある。

才能がないから、と心臓が締め付けられそうになる日もある。

そして、

地震や異常な気象を知ると家族や友人、

心の優しい人たちが心配で心配で気が気じゃなくなる。

私が居たって意味ないけれど。助けることもできないけれど。

海外生活のもどかしさを、苛立たしさに似て思う。

だから祈って、祈って・・・

5月初め、ベルギーまで足を延ばしフランコ・ベルギー派の一面を見てきた。

Eugene Ysaye氏の生活圏を歩き、氏の自宅の裏にあったという公園に行った。

かつてクライスラーが訪れ、ティボーが訪れていた場所。

日本で読んだ本の中にあるイザイが池でビールを冷やしていたという逸話の公園。

タイムマシーンで辿り着くような気持ちでとにかく一生懸命に歩いた。

だが期待していた池があったはずの場所は埋め立てられ、

その代りにベンチと低い木々と忘れな草が植えてあった・・・。

悲しい気持ちと並行するかのような優しいブルーの忘れな草の池。

自炊可能のホテルでカルフールで買った添加物バリバリのバゲットで作った、

残り物サンドイッチの美味しかったこと・・・

トラム代をけちって歩いて歩いて15時近くなって食べたお昼だった。

ぬるくて泡まみれになったまずい炭酸を忘れまい。

ベンチに座って一面の忘れな草を見てなんだか涙が出た。

時が教えてくれる無限の力。

あったはずのものがなくなるという喪失感。

迷わぬ太陽の日差しと

忘れな草の澄んだ水色と一斉に咲く生命力。

これを忘れちゃ、だめだ。

買物大国・ザ・おパリでただ眺めるだけの毎日、

添加物大嫌いなのに安いからと買う引きつり感。

でも既存の私の目線を変えてくれる時間は

かけがえのないものなのだと信じたい。

神様お守りください。優しい心の人達をどうかお守りください。

苦しむ動物がこの一秒から減りますように

逆境に負けず、生命力が湧きあがりますように


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