継続年

本年も宜しくお願い致します。

今年は秋から続く忙しさの中で

沁み沁みするでもなく

私の年末年始は淡々と

2023年へと移行しました。

さて、年の初めに相応しく

初筆と致します。

兎が飛び跳ねる為にはいくつか条件がありまして

まず大地がしっかりしている必要があります。

つまり大地が揺れるから兎が跳んでいるわけではない、ということです。

腰をくねらす兎がいたら具合が悪いのかと心配になります。

それから兎がかわいいのは何故かというと

人間とは違うからでありまして

髪を切ることもなく、服を着るでもなく、あくまでも産まれたままの自然な姿だからです。

兎が箸を持っておせちを食べていたら

そんな異次元ワールドは見てみたいと思うものの、そいつは兎ではありません。

弦楽器奏者が

体を揺らしまくる、弓を派手に挙げる、

そのようにパフォーマンスをすると

情熱的なアーティストかもしれないと

素晴らしい演奏者かもしれないと

思うことがあるかもしれませんが

それは残念ながら

音は響かず

深い音は出ず

残念な結果だということです。

呼吸を整える為の動きは別として

不必要な動きは音楽すら壊してしまうのです。

音符を演奏者に合わせるのではなく、つまりはその反対です。

もちろん楽器が柔らかくなることは永遠にないでしょう。

2023年の初筆は以上です。

皆様にとって快跳の一年となりますように。